子どもと手術
若手小児外科医のための一歩先の手術の「コツ」入門
このページでは小児外科疾患の解説はしません。一般の方は、小児外科疾患がどういったものであるのかに興味がありましたら、日本小児外科学会のホームページ http://www.jsps.gr.jp/05_disease/index.htm に解説が載っていますので、ぜひご覧ください(僕が執筆した部分もあるんですよ)。
ここでは、僕が経験した手術にまつわるエトセトラを、若手小児外科医が何かのヒントになればと思い書いていくことにします。ところどころで脱線するかもしれませんが、肩から力を抜いて軽い気持ちで読んでください。


総論
手術総論 手術とはなにか?実はここ読めばすべてが分かる!?


頸部・肺・縦隔
頸部のう胞(ろう孔)性疾患 頸部疾患は比較的日常的な疾患ですが、そこに落とし穴があります。
肺切除 様々なのう胞性肺疾患に対して肺葉切除が必要になります。
縦隔腫瘍 同じ種類の腫瘍でも縦隔原発では切除の難しさが違います。


心臓
先天性心奇形 小児外科医も心臓手術ができなくてはいけないか??


食道・横隔膜
先天性食道閉鎖症 やはりこの手術ができて、小児外科医でしょう。
横隔膜ヘルニア 手術の意義が過小評価されますが、手術しなければ治りません!


胃・小腸・大腸
胃食道逆流症 機能を作る手術、QOLを向上させる小児外科らしい手術です。
肥厚性幽門狭窄症 若手小児外科医がその手術効果に感激する手術です!
先天性小腸閉鎖 やることといえば腸と腸を吻合するだけ、、しかし。。
腸回転異常症 この疾患は手術よりも診断がより大事かもしれませんね。
腸重積 ある意味、小児外科疾患の中で一番重要な疾患です。
急性虫垂炎 色々な意味でもっとものトラブルの多い疾患です。


直腸・肛門
ヒルシュスプルング病 小児外科メジャー手術の中では比較的定型的と言えます。
鎖肛 Penaの手術は革命でした。



肝・胆道
先天性胆道拡張症 非常にやりがいのある手術です。定型的手術の中では最も時間がかかる手術です。
胆道閉鎖症 これは難しい手術です。いまだに学会で切離範囲と深さが議論されています。


腹壁・鼠径部・泌尿器
腹壁破裂・臍帯ヘルニア 中條法は画期的な手術方法でした!
鼠径ヘルニア まずはやっぱりこれですね。
停留精巣 ヨーロッパではメジャー手術です。
臍ヘルニア 放置?それとも圧迫?
膀胱尿管逆流症 うまく行って当たり前です。確実に逆流を止めましょう。


小児悪性固形腫瘍
神経芽腫 年齢が違えば手術のしかただって違うはずです。
ウイルムス腫瘍 どんなに巨大でも必ず摘出できます。
肝芽腫 肝切除は頻度が少なく難易度の高い手術ですが。。。